人前式のBGMって何曲必要?

人前式のスタイルを決める

人前式(「じんぜんしき」または「ひとまえしき」)とはふたりの結婚の誓いを神様や仏様にする代わりに、家族や友人などの列席のゲストに証人となってもらう挙式スタイルです。 「キリスト式」や「神前式」「仏前式」のように宗教儀式にとらわれず、演出や誓いの言葉も新郎新婦が自由に決めることができるのが特徴です。ある意味、神様や仏様に誓いをたてる以上に神聖であるともいえます。

かつては神前式、仏前式と並んで、日本の結婚式では伝統的な挙式スタイルとして定着していました。最近では、ゲストとの一体感や絆を大切に、という観点から人気の挙式スタイルです。

そんな人前式ですが、自由にできるスタイルということもあって、その演出には多くの新郎新婦が頭を抱えています。
では、どの方法で選曲していくのがいいのでしょうか。

まずは、人前式のスタイルを決めます。

人前式のスタイルは3つ

人前式のスタイルは、大きく分けて3つあります。

  1. 神聖で厳かに執り行うスタイル
  2. 1よりソフトな雰囲気で執り行うスタイル
  3. 完全に自由に執り行うスタイル

1 は、キリスト式に近いスタイルで、結婚行進曲などクラシック曲、あるいはクラシックでも歌入りの曲を使って、より厳粛に神聖な雰囲気を作ることができます。宗教的ではないけど、あの厳粛な雰囲気で挙式に重きを置きたいならお薦めです。
2 は、1ほど厳粛ではないが、大切なゲストに誓いを立てるということから、ある程度、かしこまった雰囲気を望む新郎新婦にお薦めです。主に葉加瀬太郎や久石譲などバイオリンやピアノを中心としたヒーリング曲などで雰囲気を作ります。
3 は、気心知れた仲間が多数列席するから、自分たちらしさを全面的に出す! そんな新郎新婦にお薦めです。好きな洋楽、邦楽など自由に構成するのが特徴です。

まずは、どのスタイルでおこなうかを決めましょう。
スタイルが決まったら、選曲ですが、実際には何曲のBGMが必要なのでしょう。

一般的な人前式の流れ

一般的な人前式の流れは次の通り。

新郎入場♪1曲
新婦、エスコートの方と入場♪1曲
誓いの言葉
指輪交換~ベールアップ~誓いのキス~指輪披露♪1曲
結婚証明書に署名~披露♪1曲
承認の拍手
結婚成立宣言
新婦新婦退場♪1曲
合 計5曲ほど

シーンでみると5曲ほど必要になりますが、お子様がリングガールとして指輪を届けてくれるなどのセレモニーが加わるとその分、1曲増えます。
また指輪の披露をベールアップの前におこなうこともありますが、順番が変わるだけで、ほぼこのような感じと考えていいです。

5曲といえども大変と思うかもしれませんが、人前式のスタイルを先に決めることで選曲もしやすくなります。

セレモニー別選曲のヒント

ではどうやって選曲をしたらいいのか、セレモニー別にご紹介します。

新郎入場

男性が一人で歩くと、けっこう早かったりします。導線(バージンロード)が短いとあっというまに祭壇前まで到着してしまいます。するとせっかく選んだ音楽もイントロの途中までしか流れなかった…なんてことも。

実は新郎の入場のスタイルも3つあります。

  1. 準備が整ったら自然に入場していくる(司会者からの入場コメントもなし)
  2. 司会者からの入場コメントで曲なし、拍手のみで入場
  3. 司会者からの入場コメントで曲を流して入場(一般的なスタイル)

1、2 は、音楽がない分、神聖で厳かに執り行うスタイルに近いです。このあと新婦がスローな曲で入場するとメリハリはる演出で人前式そのものがより厳粛なものになります。いっぽうで新郎のキャラによっては笑いが起こることもあり、かえって空気が和みます。これも人前式ならではの演出になります。3の歌が入っている曲の場合、イントロが短い曲や冒頭から歌い出しの曲などがお薦めです。サビから流すこともできます。

新婦、エスコートの方と入場

一般的には、新婦のお父様がエスコートをされますが、お父様が不在の場合、お母様やご兄弟姉妹、ご友人、恩師など新婦と縁のある方がエスコートされても問題ありません。

二人並んでバージンロードをゆっくり歩むので、歩きやすいスローな曲がお薦めですが、完全に自由に執り行うスタイルの場合、好きな洋楽、邦楽を選ぶこともあるのでその場合には、アップテンポな曲で盛り上がってもかまいません。

最近では入場したらバージンロードを進む前に、お母様からベールダウンのセレモニーをされる方も増えてます。

指輪交換~ベールアップ~誓いのキス~指輪披露

ある意味、人前式の一番の見せ場ともいえるセレモニーです。ゆっくりと執り行いますので、やはりスロー曲、バラード曲がお薦めです。

結婚証明書に署名~披露

指輪交換ほど厳粛である必要はないので、ゆったりめの曲がお薦めです。多少ポップでリズミカルな曲で指輪交換の時と雰囲気を変えるのもアリです。

新郎新婦退場

新郎新婦退場は、ゲストからの大きな拍手の中、歩みを進めます。手を振ったり、ハイタッチをしながら退場するので、盛り上がる曲がお薦めです。

  1. 神聖で厳かに執り行うスタイル … (例) クラシックのオーケストラなどダイナミックな曲で。
  2. 1よりソフトな雰囲気で執り行うスタイル … (例) ヒーリングの中でもアップテンポで壮大な展開の曲やドラマチックな展開の曲で。
  3. 完全に自由に執り行うスタイル … (例) サビが盛り上がる曲、元気な曲など。パーティー系のアッパーな曲でもOK。

一般的には、新郎新婦退場のタイミングで曲を流すことが多いですが、当Wedding Sound (ウエディング・サウンド) は、ドラマチックな演出ができることから、承認の拍手のタイミングで流して退場につなげる演出がお薦めです。

どんなスタイルでもしっかりとした人前式を演出できる

音楽によってどんなスタイルでもしっかりとした人前式を演出できます。

  1. 神聖で厳かに執り行うスタイル
  2. 1よりソフトな雰囲気で執り行うスタイル
  3. 完全に自由に執り行うスタイル

まずはどのスタイルで人前式を執り行うか決めることで、お二人らしい人前式を作ることができます。

もしイメージがわかなかったら、特に 1.神聖で厳かに執り行うスタイル と 2. 1よりソフトな雰囲気で執り行うスタイル は、当Wedding Sound (ウエディング・サウンド) のSpotifyの「結婚式・披露宴で使える音楽をジャンル別に視聴できるプレイリスト」から

を聞いてみると「あ、こんな雰囲気の曲が使えるんだ!」というのを知ることができますので、ぜひ参考にされてみてください。

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